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ドラッグストアを展開する富士薬品

富士薬品は、1930年に富山県で創業した、医薬品の販売業者です。創業時は富山県が本社だったのですが、1954年に法人化するにあたって、得意先となる顧客の多い埼玉県を本拠としています。現在は全国で300万を超える顧客に配置薬を届けるための全国販売網があります。

1986年に、創業した地である富山県に医薬品の製造工場を建築しています。工場ができたことで、製造から販売までの全て自社で行うことができるようなっています。1992年には、ドラッグストア事業を開始しており、現在は全国に1300ほどの店舗を持っています。

富士薬品は、テレビ番組のスポンサーなどをしており、番組の提供として紹介されており、知名度は高いのではないでしょうか。テレビCMなども多く流れています。企業のホームページで紹介されていますが、CMの動画だけでなく、メイキングの動画なども紹介されているようです。

現在の商号は1969年から

富士薬品は現在の商号になったのは1963年のことで、1954年に法人化した際の商号は有限会社高柳薬品商会です。1963年に有限会社ではあるのですが、富士薬品に商号を変更しています。株式会社となったのは、1969年のことになります。

法人化してからは、関東を中心に営業所を新設し、さらには北陸、北九州、東海、北海道と全国に進出しているのです。

1992年のドラッグストア事業開始からは、全国に展開しており、各地にドラッグストアがあります。富士薬品の展開しているドラッグストア「ドラッグセイムス」は全国に店舗があるので、実際に利用しているという人も多いのではないでしょうか。

近年は、ドラッグセイムスに限らず、いろいろなドラッグストアが各地にあるので、医薬品の購入に困ることはほとんどないでしょう。そのため、常備薬もそれほど用意せず、必要なときにドラッグストアで購入という人も多いのかもしれません。ドラッグストアの場合、医薬品以外にも日用品の取り扱いもあるので、近隣にあれば日ごろの買い物で利用しているという人は多いのかもしれません。

現在の社長

さすがに創業から90年近いですから、創業時の社長がそのままということはありません。富士薬品の現在の社長は、高柳昌幸という方で、2005年に代表取締役社長に就任しています。創業家の生まれで、1989年の入社後からすぐに取締役となり、常務取締役、専務取締役を経て、2005年に代表取締役社長を引き継いでいます。

配置薬販売事業から、ドラッグストア事業を展開し、さらには医薬品の製造までも手掛けているため、医薬品関連企業というより、複合型医薬品企業ということになりそうです。

配置薬と富士薬品

富士薬品は、現在は新薬の開発や、ドラッグストアを全国に展開している複合型の薬品企業となっています。配置薬の始まりは富山県がルーツとされており、富士薬品も同じ富山県から事業を開始しました。

そもそも、配置薬の販売は富山県から始まったもので、その歴史は300年以上になります。江戸時代で生類憐みの令で有名になった徳川綱吉が将軍の、1690年頃の時代のようです。

富山藩の第二代藩主の前田正甫公が、江戸城内で腹痛で苦しんでいた秋田河内守に「反魂丹」という妙薬を与え、腹痛が収まったそうです。

それを見ていた諸国大名が、自分の藩でも薬を販売してほしいと依頼をしたことがルーツとなっているようです。

富士薬品は江戸時代からあったわけではありませんが、富山県で現在の置き薬のサービスを開始したのが、約90年ほど前です。

当時はまだ個人的な商売でしたが、1954年に事業化を行い、法人化されました。当時の商号は高柳薬品商会です。現社長も高柳昌幸なので、創業家の高柳が使用されていたということになります。

配置薬ってどんなもの?

以前は配置薬というのは多くの家庭で利用されていたようですが、近年は少なくなっているのかもしれません。

ドラッグストアや調剤薬局などが数多く展開されるようになり、いつでも薬の購入が可能になっているということもあるのではないでしょうか。

配置薬は常備薬と似ていますが、大きな違いがあります。常備薬は、自身で購入し置いておくことになりますが、配置薬は使用しない限りは費用はかかりません。無料で設置して薬をおくことが可能なのです。

もちろん、ただで好きに使えるというわけではなく、使用した薬の分だけ料金を支払うというシステムとなっています。

自宅内に薬局やドラッグストアがあるといった感じでしょうか。薬には消費期限が設けられておりますが、使用しなかった薬は無料で新しいものと交換してくれるのです。いろいろな薬が無料でおいてあるということは、いざというときの安心にもつながりそうです。

自身で購入した薬は廃棄することになりますが、無料で交換できるというのは嬉しい限りです。

申し込みできる配置薬

現在はセイムスといったドラッグストアを展開している富士薬品ですが、創業時から行っている配置薬のサービスも継続しています。

富士薬品のWEBページから簡単に申し込むことができます。その後は、最寄りの営業所が担当となるので、直接営業所に申し込んでもよいようです。

WEBからの申し込みは説明の依頼となるようで、実際の申し込みには担当営業マンが訪問してきてくれるので、その時に書類による手続きで契約となるようです。個人でも法人でも申し込みは可能なので、もしもの時の備えにするのもよさそうです。

参考サイト→→→株式会社富士薬品(代表:高柳昌幸) 企業情報|YOL 日本の未来を元気にする企業:読売新聞オンライン

複合型医薬品会社へと進化した富士薬品

富士薬品は創業から90年近くにもなる老舗の企業です。現在は、薬品に関するさまざまな事業を行っており、複合型医薬品企業といった呼ばれ方をしています。

行っている業務の中には、大きく分類すると3つあります。医薬品に関する業務になりますが、販売、製造、研究です。

まず、販売に関してですが、現在はさまざまな形態での販売業務を行っているのですが、もともとは配置薬を行っていた企業です。

現在の本社は埼玉ですが、創業時は富山県で置き薬の提供を行っていました。提供する顧客が増えるにあたり、埼玉本社としたようですが、富山県はもともと置き薬の販売で有名なところでもあり、数ある置き薬の販売を行う業者のひとつであったようです。

置き薬の販売も現在の富士薬品の中心業務のひとつです。申込み自体は公式サイトから行えますが、実際に契約をするためには、担当者の説明を受けてから契約という流れになるようです。

ドラッグストアの運営も行っている

医薬品を販売するお店というと、近年はドラッグストアが増えてきています。医薬品だけでなく、日用品や食品も販売しており、利用者にはかなり便利なお店となっています。

富士薬品はセイムスという店舗名で、全国にドラッグストアを展開しています。年々店舗数も増加しており、2018年の時点で1300を超える店舗を全国に展開しているのです。とはいえ、まだ全ての都道府県の店舗があるというわけではなさそうです。一部でセイムスのない都道府県があるのですが、現在の店舗の展開から考えれば、それらのエリアに展開されるのも時間の問題なのかもしれません。

ドラッグストアという形態での営業ですから、ある程度の集客が見込めるエリアでないと出店は難しいのかもしれません。

受託製造も可能

富士薬品は医薬品の販売だけでなく、研究から開発、生産から販売といった一貫製造と開発体制があるのですが、自社製品の製造のみを行っているわけではありません。医薬品製造については、受託してから製造を行っています。

というのも、富士薬品は富山にある第二工場では世界初となる「オゾン微生物制御システム」が完備されており、無菌製剤製造を行うのに理想的な環境があるのです。この「オゾン微生物制御システム」は富士薬品が特許を取得しています。

他にもゴム栓無菌供給システムやマスフロージャメントシステム、新型充填半打栓機などのような設備が備わっており、医薬品の製造には最適な状況になっているようです。

また、グループ企業にはさまざまな企業があり、それらの力を結集することで、さまざまな要望に対応した受託製造を行うことができるようです。また、海外からの注文にも対応可となっています。

富士薬品のオンラインショップ

医薬品の製造から販売までを一貫して行っている富士薬品ですが、実は、医薬品以外にもいろいろなものを販売しているのです。薬品会社と聞くと、薬品専門といったイメージですが、近年、ドラッグストアを展開しており、医薬品の販売もさまざまになってきています。

以前であれば、薬と言えば、薬局で購入することが一般的でしたが、ドラッグストアの登場により少し変わってきているのです。

ドラッグストアは医薬品以外にも日用品や生鮮食品を除いた食品を扱っているということもあり、スーパーやコンビニなどと競合するようなポジションであるといえるのではないでしょうか。大きな違いは薬剤師が常駐しており、処方箋の受付が可能な店舗が多いという点です。

薬事法の改正によって、コンビニなどでも医薬品を扱うことができるようになっていますが、扱うことのできる医薬品は限られているのです。第一類医薬品の場合、薬剤師がいなければ販売ができないため、コンビニ等ではほとんど取り扱いはないようです。

ドラッグストア

富士薬品は医薬品の製造から販売までを行っていますが、小売りという面では、創業時からの配置薬の販売だけでなく、セイムスという名称でドラッグストアを展開しています。薬局ではなく、ドラッグストアですから、医薬品以外にもさまざまなものを販売しています。

薬事法が改定されて、医薬品の販売が若干緩和されてからは、さまざまなスタイルのドラッグストアが登場しています。実際にセイムスでも処方箋の受付が可能な店舗があれば、受付ができない店舗もあります。これは、薬剤師の常駐の有無による違いなのですが、セイムスは全国で1300を超える店舗があります。また、少ないですがオンラインによる処方箋の受付を行っている店舗もあるようです。

ネット販売

富士薬品はセイムスなど、ドラッグストアであれば医薬品以外にさまざまなものを販売しているのは分かるのですが、富士薬品本体でもネットでさまざまなものを販売しています。

特定保健用食品や健康志向食品、また、機能性表示食品などは扱っていても不思議はないのですが、調味料や乾物、また、お米や麺類なども販売しているのです。もちろん、自社製品ではありませんから、一般的な小売のオンラインショップと同じということになりそうです。

もちろん、オリジナル商品の販売も行っています。配置薬ではトップクラスのブランドということもあり、風邪薬や解熱鎮痛剤、また、胃腸薬といったいざというときに役立つ商品もしっかりと販売しています。

富士薬品のネットで医薬品を購入する際は、こういったショップを利用することで、まとめていろいろなものを購入できそうです。もちろん、一定額以上の購入で送料無料となるため、薬だけでは料金がちょっと足りないというときにはよいかもしれません。

さまざまな製品の開発と改良を行う富士薬品

富士薬品は番組のスポンサーをしていたりしているので、テレビCMなどを目にする機会も多いですし、ドラッグストアも全国展開しているので、知っている人は比較的多い企業ではないでしょうか。富士薬品の現社長は高柳昌幸という人ですが、創業者の家系のようです。

同社は創業からは90年近く経つという老舗の医薬品関連の企業です。もともとは富山県で配置薬の販売を行っていたのですが、法人化をする際に、本社を埼玉県に置いています。富山県には、工場を建てています。本社を埼玉県にしたのは、その当時の顧客が多かったからということのようです。

現在は配置薬以外の業務も行っていますが、依然として配置薬にも力を入れており、現在では全国で300を超える営業所で販売を行っています。

販売だけでなく製造にも携わる

富山に工場があることからもわかるように、富士薬品は販売だけでなく、医薬品の製造も行っており、製造から販売までの一貫性も持たせています。また、製造に関しては、自社製品の製造だけでなく、他社からの委託製造も行われているようです。これは、工場における設備によるもので、特許を取得しているものもあります。

製造を行っている製品は医薬品を中心に、健康食品なども含め、さまざまな製品を扱っています。富士薬品のブランドで、各地で販売されているので、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

製造だけでなく、新薬などの研究開発も行われているようです。一般医薬品の製造・販売から蓄積したデータによって、時代の、患者のニーズに応える新薬の研究開発を行っているのです。

カスタマーサービスで顧客の声を製品に反映

さまざまな製品を世に出すということは、その製品を購入、使用した人たちがいます。中には、カスタマーサービスに問い合わせを行ったり、要望を寄せていることもあるようです。それらの意見をもとにして、必要に応じて改善も行っています。

富士薬品のホームページに、よくあるご質問という項目に次いで、カスタマーサービスセンターという項目があるのですが、ここに改善事例などが紹介されています。

例えば、目薬の使用期限についてですが、従来使用期限は外箱に印刷されていたのですが、実際に使用する目薬の容器にも使用期限を印字するように改良しています。これは、多くの場合、目薬の使用時には外箱を保存しているケースは少なく、多くの場合は開封と同時に捨てられてしまいます。使い切りのものであればよいのですが、ある程度の期間使用するものの場合、使用期限が分からなくなってしまいます。容器のラベルに印字することで、いつでも確認することができます。

ちょっとしたことなのですが、使用者の安心につながる改良と言えるのではないでしょうか。